2022年9月27日

テクノロジーと推しキャラ

9月の2回目の3連休の初日、技研バーは台風接近もあり閑散としてました。
そんなところに、折りたたみ式のキャリーカートを転がしながら一人のお客様がやってきました。
いかにもこちら側の人という感じの風貌で、技研バーのマスター清水亮さんと技術談義で盛り上がっていました。お客様も少ないということで、キャリーカートで運んできたブツを広げてデモしようと言うことになりました。急遽、100インチを超えるスクリーンと単焦点のプロジェクターが技研ベースに設営されました。

このブツは、「Portalgraph」という名のVR空間投影プロジェクター。 TVなどでも使われる3Dメガネを着用し、自分の位置をシステムに伝えるマーカー付きの帽子を被ることで、スクリーンの映像がVRのように見た方向の映像を3Dで見ることができるのです。
これは7月に技研バーで実施した「GIKEN Music Gadget Night」でも披露されたシステムであり、その時はGOROmanさん作の「PortalgraphユニティちゃんInstaChord音ゲー」というゲームで利用されていました。楽器が弾けない人でも演奏できる「インスタコード」と、演奏の強弱などをDMXを使いムービングライトを制御するといった技術てんこ盛り盛りのゲーム体験でした。
私はイベント当日は忙しくなることが予想されていたので、イエローマンデー(黄色いnecobitさんが月曜に技研にくることを指すw)に行ったテクリハで堪能させてもらいました。

最近は、3D,VR,ARとか慣れてしまった感がありませんか?今回は、暇でしたが仕事中ということでをお誘いを受けたのですが体験はパスしました。実は正直言って、帽子をかぶって、3Dメガネを着けるが面倒だったのです。「GIKEN Music Gadget Night」で体験した、GOROManさん作成のユニティちゃんInstaChord音ゲーが楽しかったので、今回デモで用意してくれたバイクツーリングや海の中のキャラクターを見ることに心が動かなかったのです。

しかし、技研バーのお手伝いに来ていた女子が推している3Dアイドルキャラクターの推しメンのMMDをシステムに読み込んだ時、この盛り上がらない気持ちが一転、ワクワクするテクノロジーに変わったのです。その女子は、推しメンが立体で動き、近づいたり離れたりするだけでキャーキャーと盛り上がるのです。飛び跳ねたり、手をふったり。その女性の興奮は、技術に慣れてしまった私をもう一度Portalgraphに引き戻したのです。

テクノロジーの普及は、コンテンツしだいであることはよく知られてます。オーディオ・ビジュアル機器やゲーム機などエンターテイメントのテクノロジーだけでなく、教育・学習系でもコンテンツの良し悪しが普及の決定打になります。
最近では沼に落ちるとも表現したりしますが、大好きなキャラクターを上手に使うことが必要なんだろうと考えたりしました。今回はアイドルキャラクターでしたが、技研ベースには「ガンダム」や「StarWars」など夢中になれるキャラクターが多く存在します。アイドルやガンダム、StarWarsなどは、大人がすごい投資をしてしまうくらい夢中にさせてくれるコンテンツです。単純に外観をそのキャラクター風に仕上げるのではなく、インタラクティブにコミュニケーションできるなど仕組みが必要なのかもしれません。

また、今回の件を踏まえてPortalgraphの体験機会をつくれたらと思います。その時は、自分の好きなキャラクターのMMDなどで体験できれば楽しいと思う。私はGMかアッガイかな。

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