2022年9月6日
MakerFaireTokyo初出展
2022/9/3,4に東京ビックサイトで開催されたMailerFaireTokyo2022に、技研ベースとして初めて出展しました。メイカーと呼ばれるものづくりをする人たちの祭典であり、このお祭りに出展できることはとても嬉しいことです。昨年はコロナの影響でリアル開催が中止となり、初出展がお預けになっていたから、余計に嬉しかったです。
私がやっているプログラミングロボットPETSも一緒に出展し、隣のテーブルで展示することができました。PETSは主たるお客さんが学校なので、MFTでは技研ベースの会員である古川さん作の乗れるPETS「PETS-R2」のプロトタイプを動体展示しました。子ども達に搭乗してもらい、自分でプログラミングした通りに動くことを体感し、楽しんでもらおうという趣旨です。
技研ベースでは、展示物をどうするか昨年出展を決めた際に考えていました。人の体を拡張するようなデバイスを作っていた会員さんがいたので、それを目玉にしようと。しかし、一年たつと環境が変わり転職などバタバタしていたら、デバイスは完成せずにまだ部品が多く散らばっている状態となってしまいました。また来年の出展に間に合えばとプレッシャーを与えておきたいと思います。
もうひとつの目玉はコロナ禍になり、消毒需要が高まり登場してきたアルコールスプレースタンドのデバイスです。ドラムのペダルで踏むとアルコールで手指の消毒ができるスタンドは話題になりました。私の好きなレゴでは、マインドストームで手を出したことを検出しアルコールを出すマシンを小学生が作っていたりました。そんないろんなアルコールスタンドが乱立する中、もっともふざけたアルコールスタンドと言って過言でないスタンドを、会員の若狭さんがつくりました。その名も「消龍拳ディスペンサー」。感染対策が求められる展示会において、必要不可欠の設備を技研ベースがウケ狙いで展示しました。
やはり展示会を歩く人たちから注目を集めてくれたのは「ビッグクラッピー」でした。技研ベースのオープンから技研ベースの顔、もしくは呼び込みとして活躍してくれた彼は、やはり人気者でした。会場に響き渡る拍手のパチパチ音と、呑気でふざけた声は誰もが笑顔で振り返り立ち止まります。
今回の技研ベースでは、このビッグクラッピーで人を集め、片手でパチパチと拍手ができる「パチパチクラッピー」を販売する作戦です。赤、緑、そしてクリア。このクリアには技研ベース会員の深水さんが開発製造販売する「パチパチクラッピー改造キット」が用意され、ブースの机の上で怪しく発光するのです。子ども達には、赤か緑のパチパチクラッピー、そしてメイカーの大人たちにはクリアのパチパチクラッピーを売り続け、ほぼほぼ完売してしまいました。他にも、パチパチクラッピーのライセンスは受けながらも100円ショップで販売していた通称「パチパチさん」や、ソレノイドを搭載した工作キットなども販売し、こちらも完売しました。
プログラミングロボットPETSをやっている身として感じるのは、このクラッピーの商品力の強さです。人を笑顔にして、近くに引き寄せる力、魅力がすごい。PETSも子ども達がプログラミングと言うか遊びというかゲームというかをした時に、考える顔から喜びの顔に変わる瞬間を見るのが大好きです。この笑顔を作り上げる機能になんて名前をつけていいかわかりませんが、その機能は仕様書とかに言葉で表現できないだろうなんて考えてしまいます。「消龍拳ディスペンサー」も同じく。考え抜かれた機能でなく、直感でひらめき、それを洗練させていく努力が必要なんだろうなとも考えます。消龍拳の前に「波動ティッシュ」があったことも洗練のプロセスなのかもしれないw
2日間の展示が終わり、みんなに撤収を協力してもらい1時間後には技研ベースに到着してました。日曜夜の浅草橋は人通りが少なく寂しい感じがします。祭りの後の静けさを感じながら、少し疲れた体に鞭を打ち荷下ろし。足の踏み場がないスペースを見ながら「明日がんばろう」と問題を先送り。2日間のメイカー達の賑やかなお祭り騒ぎを思い出し、静けさとのギャップで体の芯まで疲れが行き渡る感じ。また、来年もこのお祭りに参加できたらいいなと思いつつ、空腹の胃袋にセブンのアメリカンドッグを流し込んだのでした。