2023年10月31日
金曜日は朝からBBQスモーク
久しぶりのブログ更新。今年に入り、南房総市千倉に毎週行っており、PCに向かう時間がだいぶ減ってしまってます。年明けの冬には、畑の土づくりが忙しく、春には夏野菜の植え付けが忙しい日々。夏は昼間が暑すぎて作業できないので、夕方から日が暮れるまで2,3時間で野良仕事してます。
基本的に週の後半は南房総市千倉に行きたいと考え、技研ベースの会員向けオープンデーは月に1回ほど、土日に設定しています。そして、クローズドな日々の畑仕事は、木金で一人出向き、もくもくと作業しています。木曜日午前に車で移動し、徒歩5分ほど離れた畑の野良仕事を夜まで。夜は風呂上がりに、一人で星を見ながら晩酌する至福の時を過ごします。
そして、野良仕事以外の大きな仕事には「BBQスモーク」があります。技研バーで提供するBBQメニューである「ベイビーバックリブ」と「プルドポーク」を、スモーカーを使って『LOW&SLOW』に調理します。『LOW&SLOW』は、低温でゆっくり焼き上げるBBQスモークの方法であり、俗にいう燻製とはちょっと違う調理方法です。肉の中の温度は60度くらい、スモーカーの中の温度は120度くらいで長時間調理します。そうすると、驚くほど美味しく肉が仕上がるのです。肉を切ると肉の表面の内側にスモークリングと呼ばれるピンク色の着色が発生します。これがうまく焼けた証のようなもので、幸せを感じる瞬間です。
スモーク中は30分から60分ごとに、肉にスプレーしたりソースを塗ったりしないとならず、その場を離れることができません。畑に行くことができないので、家の周りの作業を細々とこなしたり、草刈り機を使った草刈りなどをしています。しかし、スモーク中の楽しみは肉の変化もそうですが、家から見える海と里山の風景です。まれに天気が悪く楽しめないことがありますが、遠くに見える光る海と、多彩な緑色の里山、この景色を見ていると都会の喧騒を忘れ、心身ともにリフレッシュされます。
そして、8時間後には焦げたような肉の塊が仕上がります。最初はただ焦げただけにしか見えませんでしたが、今ではバークと呼ばれる木の樹皮のような状態として、仕上がりの良し悪しもわかるようになりました。プルドポークは熱いうちに肉を引き裂く作業があり、スモーク後も気が抜けません。
6時からスモークして、14時か15時まで作業。そして、片付けをしたら急ぎ浅草橋に帰ります。技研バーのFacebookでスモークの様子をシェアすると、これを待っているお客様が来店しているので、あまり遅くなるわけにいきません。アクアラインの夕焼け(9月からは夜景)を見ながら東京に戻ります。
その日にスモークした肉を、その日のうちに届ける。そして「美味しい!」と言っていただけると、運転の疲れも吹っ飛びます。2週に一回はスモークをする日々、BBQスモークの奥深さを知り、つくり喜ばれる喜びと、スキルを身につけ上達している喜びを感じています。是非、技研バーに食べに来てください。お待ちしています。